今回は、幻覚や錯乱により19世紀にフランスやスイスで禁止され、幻の酒とも言われたアブサン🍾の主原料であるニガヨモギを使った添加物の簡単説明です。
キク科ニガヨモギの全草より、水又は室温時エタノールで抽出して得られるものがニガヨモギ抽出物です。
ニガヨモギの一成分のツヨンに脳の神経系統を変質する作用があり、高濃度で接種すると神経毒性を引き起こすことがあります。反面、古くから薬草としても用いられており、抗菌作用,抗炎症作用,消化促進,苦味健胃作用,胆汁分泌作用など他にも効能があります。最近では一部のウイルス抑制効果が報告されています。
生薬名は苦艾(くがい),ワームウッドなど他にも呼び名があります。
主成分はセスキテルペン(アブシンチン,アブソルビン等)となります。
褐色の液体で、独特の苦みがあります。
よって食品添加物としては苦味料等に使われます。
ニガヨモギとも表記されます。
ちなみに香辛料抽出物の原料の一種にニガヨモギが使われています。原産地のヨーロッパでは香辛料に使われたりもしています。
ニガヨモギ抽出物は、消除予定添加物名簿に記載されています。現在では食品添加物としては、あまり使用されていないようです。アブサントヘヴンというハーブドリンクには使用されているよ🐣
ニガヨモギは効能が強く、使い方や量により毒にも薬にもなる度合いが特に強い植物
ニガヨモギ抽出物は私見では、指定添加物以上に精査して適切なADIを設けるべき、このまま削除されるには惜しいとも感じる添加物・・ただ幼児には危険だし毒性は無視出来ないので
判定 😐
ニガヨモギ抽出物は、⽶国ではGRASに該当しています。