Categories
〇 既存添加物 ガムベース 光沢剤

ウルシロウ 【漆の実】

「漆」と聞くと古き良き日本人は、漆塗りされた漆工芸品を思うと存じますが、我が国では木から採れる漆液だけでなく、果実からウルシロウを採取する為にも、栽培を続けています。


古くからロウソク🕯の原料として用いられ続けてきたウルシロウは、現代では口紅やアイライナーなどの化粧品,医薬品,そして食品添加物にも使われています。





食品添加物としてのウルシロウは、ウルシ科ウルシの果実を融解→さらして得られるものとなります。

 

主成分はグリセリンパルミタートです。

 

主には光沢剤ガムベースで使われています。ウルシロウは光沢剤など用途名で表記されてることが多いです👦




気になる安全性試験成績の概要は下記の通り

(1)反復投与試験
F344/DuCrj系SPFラットに、強制経口(100、300、1000mg/kg)投与による13週間反復投与試験を行った。その結果、いずれの群の動物においても死亡は認められず、一般状態、体重推移、摂餌量及び眼科的検査において被験物質に関連する変化は認められなかった。
臨床検査では、尿量、尿浸透圧、網状赤血球率、総蛋白質、アルブミン量、A/G比、アルブミン比、β-グロブリン比、ALT、総コレステロール及びリン脂質等に有意な変動が認められたが、いずれも生理的あるいはほぼ生理的変動範囲内の軽度な変化であり、剖検による、器官重量および病理組織学的検査では、被験物質投与に関連した変化は認められなかったことから、被験物質投与による腎機能、造血系あるいは肝機能への影響ではないものと考えられた。
以上により、無毒性量は雌雄で1000mg/kgであると考えられる。

(2)遺伝毒性試験
細菌(TA98、TA100、TA1535、TA1537、WP2uvrA/pKM101)を用いた復帰突然変異試験は、5000μg/プレートまで試験されており、代謝活性化の有無にかかわらず陰性であった。
哺乳類培養細胞(CHL/IU)を用いて、最高処理濃度5.0mg/mLの染色体異常試験を行った結果、いずれの処理条件下においても染色体異常の誘発はみとめられなかった。
マウス(ddY系、雄)の骨髄を用いた小核試験は、最大耐量である2000mg/kgラ2まで試験されており、いずれの用量においても小核の誘発は認められなかった。




判定 😀💡 はかぶれる!って有名だけど、果実にはかぶれ成分のウルシオールが含まれていないので基本的には大丈夫だよ🐣